10月6日 出エジプト記 40:34~38

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「出エジプト記の最後」

それまで神は山から語られ、山でモーセに現れていたのでありますが、天幕と祭壇が建築され、祭司が清められた時、イスラエルの中で神が共に住まれる事となったという事です。

 この神の民であり続ける為の律法の書、それが「十戒」であります。

そして、神の設計による「会見の天幕」が建設され、神は民の真ん中で住む事になる事により、完全なる「主の民イスラエル民族」が誕生したという事であります。

主による「神の国家」は、「会見の幕屋」完成により、完全な形で誕生を迎えたのであります。

 

ポイント1「律法の成立」

この日に幕屋が完成されるという事は、神の国が建国されたのであり、その前に制定された十戒の成立は、神の国家で生きる者の憲法もしくは法律という事であります。イスラエルが「神の国家」である為には、その国民が服従すべき法律が必要であり、完全に神の律法に歩む民、その真っ只中に「神の宮」である幕屋が建設されるので、神の国家は誕生するのであります。この律法によって神の国の秩序と、安全、平和、財産が保証されるのであります。また、何らかの事件が起こる時には、この律法に照らし合わせて裁判が行われ、正しい、正しくないといった、神の義による判決が下されるのです。イスラエルにとっての最高裁判官は神になり、神は罪を持つ人と直接に関係性を持つ事はできません。神と人の間には仲介者となるモノが必要です。その神と人の間の仲介者が祭司アロンであり、預言者モーセでありました。しかし、その完全なる仲介者として救い主イエス・キリストが地上に御生まれになったのです。私たちはイエス・キリストを信じて告白して罪赦され、その救いの経験により、「神の義」である、十字架の愛により歩みましょう!

 

ポイント2「幕屋の建設」

この様に、神が設計した幕屋は完成し、主の栄光が幕屋に満ちた時、これまで我々人には届かぬ高い所におられた神が、これからはイスラエルの只中に住まわれ、神が共におられる「神の国」の建国になったのです。その幕屋が民と共にあり、主の栄光が満ちる事は、最も重要な事で、だから「イスラエルは神の選びの民」という国民の意識が確率されるのです。神の住む幕屋はイスラエルの民の中心部にあり、「神の義」が選びの民の中で全うされる。それこそが、神の御国が地上にもたらされたという事になったのです。その幕屋は一ヶ所にはとどまらず、荒野の中で作られ、荒野の真っ只中で神は人の間で住まわれたのです。この日に幕屋が完成される事により「神はイスラエルの王となり」、「神の国」は、「義」を守り行う民(人)の中に存在し、この民族を通して、神は全世界を統治する事となり、完全なる「神の国」ここに完成されるはずでした。しかし、イスラエル民族が神の律法を守り続ける事がでず、罪に陥ってしまったのであります。それから数百年の時が過ぎた頃、神の国はイエス・キリストの誕生により、再び人の間に現れ、人の只中で住まわれたという事であります。イエス様は我々人の義の生き方を示し、また神の御国となっておられます。私たちは、その為に、神の国と神の義でるイエス・キリストを求めているのです。