「十戒②安息日」
今日は、第4戒の安息日の説教です。安息日を聖別する事は安息日を「時間の聖域」として他の6日間と区別する事であり、人は自分の全ての時間を好きにしてはならない、その様な戒めであります。現在の厳格なユダヤ人たちは、安息日には明かりをつけたり、ガスに火を付けたりせず、旧約聖書が語る様に、前日に料理しこの日は働く事はしません。タバコもないし、お金にも触れないそうです。紙に書き物もせず(仕事になる)電話は勿論の事、物を運ぶ事も禁止され、旅行もしません。
イスラエル人にとって安息日は、主との永遠の契約の「しるし」であり、この日を「花嫁」と呼んでいます。また金曜の日没前に二つの燭台(メノラー)に火を灯した時から安息日は始まります。夫は会堂(シナゴグ)に行って祈りを捧げ、帰って来ると安息日の食卓が始まるのです。家族でパンを裂き、食事をして、家族の一体感を深めるのであります。また、その日に、喜びの歌も合唱されるそうです。安息日は楽しみの日であり、家族のレクレーションの場で、親しい人が訪れ、討論やゲームを楽しむ(コンピュータは使えない)、親と子供が親しく交わり、祈りと瞑想の時、土曜日の午後は会堂で親類、知人と集まり聖書を学びます。そして土曜日の夕方、ハブラダーという儀式により安息日は終わります。これは「別れ」という意味で安息日の花嫁と別れを告げ、安息日は終わります。安息日は世界を神が6日間で創造され7日目に休んだという事が起源であり、この日は全ての労働をやめ、自分を聖別し、神に捧げる日であります。安息日を破ると石打にされるという程に、この戒めは重要であり、この安息日を人々が神に捧げて聖別する事は、救われ神中心とされて生きる選びの民の正しい生き方なのであります。また、安息日は人々と愛の関係を持つ日でもあり、世界中の人々が神の事を思い安息を持つ事は神の平和と愛を隣人に実行し、神の創造の秩序は人が安息日を守る事により全うされるのであります。
ポイント1「わざを休む」
「なんの業をもしてはならない」と、この第4戒では語ります。安息日は、「主なる神を信じる者が持つ特権」であます。この用語は「仕事」や「業務」に関連しています。重要な事は、「あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人も」安息日に入れられる事が重要なのであります。
ポイント2「聖別する」
安息日の律法において、仕事を休むという事が、「聖別する」という事が告げられています。しかし、この聖別するという意味は、イエス・キリストは愛する事として伝えているのです。私たちは、この安息の日の礼拝に、主を愛し、そして隣人を自分の様に愛する。この愛の礼拝によって、この日を聖別しようではありませんか!