7月14日 出エジプト記12:21~25

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「過越し」

 

「過越」は、現代イスラエルでも重要な意味を持ち、イスラエル三大祭りの一つとされています。過越「ペサハー」(イースター)は春の祭り、夏は七週の祭り「シャブオット」ペンテコステ、秋の仮庵は「スコット」(スコッテ)と言われるそうです。

この過越の出来事は、エジプトの国に起こった、初子が全て死ぬといった出来事と同時に、その日、イスラエルが奴隷から解放された出来事を祝う日であります。

 

ポイント1「血」

主の命令により、屠られた子羊の血を器に取り、ヒソップという草で玄関の縁に塗り、その血が塗られている家だけは災害を免れ、その他の家では、人でも動物でも、その家に産まれた初の子供は突然に死んでしまう。それが過越の出来事であり、この祭りで最も重要なのが「血」です。血というモノは、このイスラエルに限らず多くの国々の宗教で、重要視されてきたモノであります。そして旧約聖書での血の意味、それは人や動物の「命」は血の中にあるという事であります。そして、神だけがこの命を生き物全てに与えられるお方で、この命を司る血は神との間の契約のしるしなのであります。子羊は神の民の救いのために屠られ、その命により贖われた「しるし」を持たなければ、家々に滅びの災いがおよぶのであります。

私たちは、イエス・キリストがなされた十字架の上で流された神の神子、私たちの罪を完全に取り除く、この血を感謝して持って受けいれ、永遠に至る、神の命を今日受け入れようではありませんか!

 

ポイント2「パン種」

パン種というのは、パンを膨らませる為のモノで、現在は酵母もしくはイーストのことであります。聖書の時代では、古いパン生地を十分発酵させ次回のパンの為に残しておいた物だといいます。このパン種を発酵させる為には時間が掛かる為、パン種を入れないパンを焼くという事は、時間がないという事と、膨らんでいない味気ないパンを食べるという意味を持ちます。また、他の意味合いでは、律法、儀式、そして宗教的な事や、また古く悪いモノだとして、イエス様は偽善者の教えとし、このパン種には気を付ける様にと告げている。

主に捧げる時のパンに、この腐敗のシンボル、パン種を入れる事は禁じられ、このパン種を入れない祭りの意味は、混ざりっけのない神への忠誠心と、このパンに、わさびである苦菜を加える事で、エジプトでの奴隷の苦しみの時を思い出すといった意味を持っています。(言ってみれば救われる前の時代、奴隷であった時の事を思い出すとも言えます)私たちは救いの素晴らしさに感謝し、イエス・キリストの救いに留まりましょう。