6月23日 出エジプト7:1

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「モーセに与えられた力」

 

今日のモーセとアロンの兄弟が、初めてエジプトの王パロと初対決の後に語られた主の言葉です。モーセと、エジプト王との初対決では、主は何の奇跡を行われる事もなく、その戦いはモーセとアロン側が負ける事となりました。ただ負けただけではなく、この様な事を告げたのは、「イスラエルが怠け者だから」と王は、奴隷の仕事を増やす事とします。そうなると、奴隷であったイスラエルの民は、モーセとアロンに対して文句を告げ、モーセらはエジプトとイスラエルの双方から、恨みを買う様な事となってしまい、そうしてモーセは主に対して文句を告げた、そんな時に語られた言葉であります。主は「あなたにはわたしがパロにしようとしている事が今に分かる」と告げました。主はモーセを王に対しては「神の様なものとし、兄弟アロンはあなたの預言者となる」と語ります。今回はこの事を見ていきます。

 

ポイント1 「神のごとき者」

モーセはパロに対し「神となる」主は告げます。この時の言葉「神」というのは、創造主である事が強調されると言います。一人の人モーセは、この様な創造の神の力が与えられながら、しかし、最終的にエジプトのパロは、その主なる神を知る事を拒否し、王は滅びる事となってしまいます。それから後、イエス・キリストはこの地上に立たれ、全ての人々が彼の救いを信じ、この主なる神を我々全ての人が知る為であります。この方は知る為には、人間の知恵ではなく、主イエスの十字架を信じるという宣教の言葉を人が信じる為であります。私たちはこの主を述べ伝えましょう。

 

ポイント2 「預言者」

アロンが主から直接的に御言葉を受けとる所は多くはありません。出エジ4章では「代わって民に語る者」といったアロンは、モーセの代弁者と言った事が書かれています。ただ、他の箇所では、このモーセ程の預言者は今後生まれる事はなかったともいいます。預言者は昔から苦難の人生である事、それはモーセの人生を見ても明らかでありましょう。預言者は自分や、ましてや誰か人が好む言葉を語る者ではありません。主の御言葉を変える事なく大胆に伝える者であり、その為に彼らの人生は、その御言葉の故に苦労するのでありましょう。御言葉に生きる者は、その為に辛い思いを強いられる事、それはモーセの時代であっても、イエス・キリストの時代であっても、また2024年の現代でも、同じでありましょう。しかし、第二コリント4:18では、見えるものではなく、見えないものに目を注ぎ、見える一時的なものではなく、見えない永遠に続くものに我々信仰者は目を向ける様に告げているのであります。