「モーセと杖」
今回は、モーセが80歳の時、シナイ山で召命を受けた時のお話しです。
この時のモーセは、エジプトで人殺しをしており、指名手配犯として、荒野へ逃げ、そこで羊飼いをしていました。彼には二人の子供と奥さんがおり、羊飼いという仕事もあり、まさか自分がイスラエルの民族のリーダーになる様な事をやりたくはなかった訳です。しかし、この様なモーセに対して主が彼に語った内容について見ていきます。
第一のポイント 「モーセ」を選んだ主
今日の問題点は「何故この時のモーセを選んだのか?」という事でありましょう。モーセの年齢もそうですし、異邦人と結婚している事などからも、モーセが素晴らしかった訳でもなく、また彼が望んだのでもありません。しかし、モーセを選んだのは、全てのものを造られた万軍の主なのであります。その様に、私たちは自分で選んで、クリスチャンになったという事ではありません。主によって選ばれたからこそ、こうして信仰を持ち、教会へと来ているのであります。それは何故でしょうか?それは、私たちが行って実を結ぶ為と聖書は語っているのです。私たちは、この主の召された者として、この地の人々がもっと神である主を知り、主が栄光をお受けになる為に聖霊により求み、この地に神の国と神の義が広がる様に、主イエス・キリストの御名によって父なる神に祈り求めようではありませんか!
そして、主にあって豊かに実を結ぶ者となりましょう。
第二のポイント 「モーセ」の杖を用いる主
私たちは実際には何者でもありませんから、「他の人を当たってください。」と言ったモーセの気持ちを、私には理解できます。
しかし、主はモーセの手の中にあった、普通の羊飼いの杖をも用いて、エジプトの上に大きな奇跡をもたらし、イスラエル民族を解放していきました。また口の重い彼の為に、兄のアロンをも使わします。主はこの様に、我々にキリストに従うものに対しても、必要を必ず与えられているのであります。
ローマ書 8:28 神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。
私たちが神を選んだのではなく、神が私たちを選んだのであります。私たちは聖霊により頼み、与えられた召しに従い、大胆にイエス・キリストを証する者となり、豊かに実を結ぶ者となろうではありませんか!